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片目に見える空と君

第3章 ☁︎手を伸ばせば☁︎

同じ部屋(病室)になり、出会ったのは
園田 糸醋

とても、優しく元気な人です

けれど今チョットピンチなのです。
それは–––––何故入院してるかの話になってしまったのです。私は片目を失明してるとは、言いたくないのです。


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『俺は、サッカーやっててさ、派手に転んで転がったんだよ、そしたら、敵チームが走ってるところに転がってってさ、足を思い切り踏まれたんだよな、めっちゃ痛くってさ、怪我して、それに、試合にも負けて、本当に最悪だったんだよなぁ。それで、原因が骨折で、入院みたいな?』

「骨折って、痛い?」
『––––––…かなり。』

ゾワワワワッ…

『で、空は?何で入院。』
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で、困ってます、どうしましょう、焦ります
本当に焦ってます。


「あ–えーとー––––––––んーと、」
『??』

やだ。言いたくない 。どうしよう。でも、言わなきゃもっと不自然…どうしよう…

『空?』
「は、はい?!」
『大丈夫?気分悪そうだけど–––––』
「大丈夫!」
『そ、そうか?』
…どうしよう、言ったら絶対、気持ち悪いとか、言われるッ。どうしようっっ!

『ッ!!空––––––––』
「っっ?!」
『何で––––––––』

––––––––––––泣いてるの

「え––––––––」
『…!!』
「っ!ごめんなさっ…泣くつもりじゃ…っ」
『…失明。してるのか、片目。』
「えっ…」
『片目だけ涙。出てない…』

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