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感じさせて その後

第4章 バレンタイン



「そんなこと
気にしてたんか?

風邪ひいてるんやから
仕方ないやんか」


……ほんとは
ちょっとガッカリしてるけどな
(苦笑)


「……うん…」


俺はうさちゃんの
ちょっと熱い唇に
キスをした

風邪がうつるからって
拒否られてたキスやけど
なんや元気ないうさちゃんが
かわいそうやったから。


「心矢…」


「なんや?」


「誰かに……チョコもらったの?」


「もらうわけないやんか」


「……そう…」


「気になる?」


うさちゃんは
俺を見つめたまま
頷いた


「たまらん嬉しいなぁ〜!
ヤキモチやいてくれてんの?」


「……うん」


「あ、おばちゃんにはもろたで?」


「おばちゃん?」


「職場のおばちゃんや(笑)」


「台所にあった…あれ?」


「ん?……
あっ、風呂入る時
台所に置いたんやった
そう、あれあれ
100%義理やで(笑)
せやけど、嬉しいなぁ…
うさちゃんが妬いてくれるやなんてなぁ
そんでさっき元気なかったん?
冷蔵庫開けてた時」



「……うん…

あのね、心矢」



「なに?」









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