闇夜に輝く
第28章 衝撃の事実
そうして海斗は山田君の閉店作業が終わるのを待つ。
この業界は平社員の閉店後の作業量が一番多い。
ゴミまとめ、トイレ掃除、洗い物、ビールサーバー洗浄など。
西野さん、秋山さん、山田君がその作業にあたるが、大変な作業ほど一番年下で業界経験の浅い山田君が受け持つ事が多い。
すべての閉店作業を終えた山田君に海斗が小声で飲みに誘う。
山田君も二つ返事で了承してくれたので、一緒に串焼き屋へ向かった。
その串焼き屋はカウンター席が10席にテーブル席が4席ほどのこじんまりとした店。
ここのマスターは先日のバーベキューにも来ていた。
海斗と山田君が店に入ると、マスターがにこやかに招いてくれる。
店内を見渡すと、優矢君はカウンター席で知らない女の人と飲んでいた。
しかし、海斗達に気付くと自分のグラスを持って空いているテーブル席に勝手に移動し海斗達を手招きする。
そこへ海斗達が座ると、優矢君が聞いてきた。
「お疲れっす。何飲みます?」
「俺はジンジャーハイボール。山田君は?」
「えーと、梅酒ソーダってありますかね?」
「多分あるよー。待ってて」
そしておもむろにカウンターの中に入っていく優矢君。
勝手にジョッキで海斗達のドリンクを作り始める。途中でカウンターの別のお客さんとも会話をして、まるで自分の店のように振るっている。
そして何事もなかったかのようにジョッキを持ってテーブル席に帰ってきた。
「じゃ、カンパーイ」
笑顔でそう言う優矢君を海斗が遮る。
「イヤイヤイヤ、おかしくない?ココってドリンクはセルフサービス?」
「んー、違うんすけど、俺、高校生の時からよく手伝ってたから、これが普通になっちゃった」
「あーそうなんだ。なんか優矢君らしいねぇ」
この業界は平社員の閉店後の作業量が一番多い。
ゴミまとめ、トイレ掃除、洗い物、ビールサーバー洗浄など。
西野さん、秋山さん、山田君がその作業にあたるが、大変な作業ほど一番年下で業界経験の浅い山田君が受け持つ事が多い。
すべての閉店作業を終えた山田君に海斗が小声で飲みに誘う。
山田君も二つ返事で了承してくれたので、一緒に串焼き屋へ向かった。
その串焼き屋はカウンター席が10席にテーブル席が4席ほどのこじんまりとした店。
ここのマスターは先日のバーベキューにも来ていた。
海斗と山田君が店に入ると、マスターがにこやかに招いてくれる。
店内を見渡すと、優矢君はカウンター席で知らない女の人と飲んでいた。
しかし、海斗達に気付くと自分のグラスを持って空いているテーブル席に勝手に移動し海斗達を手招きする。
そこへ海斗達が座ると、優矢君が聞いてきた。
「お疲れっす。何飲みます?」
「俺はジンジャーハイボール。山田君は?」
「えーと、梅酒ソーダってありますかね?」
「多分あるよー。待ってて」
そしておもむろにカウンターの中に入っていく優矢君。
勝手にジョッキで海斗達のドリンクを作り始める。途中でカウンターの別のお客さんとも会話をして、まるで自分の店のように振るっている。
そして何事もなかったかのようにジョッキを持ってテーブル席に帰ってきた。
「じゃ、カンパーイ」
笑顔でそう言う優矢君を海斗が遮る。
「イヤイヤイヤ、おかしくない?ココってドリンクはセルフサービス?」
「んー、違うんすけど、俺、高校生の時からよく手伝ってたから、これが普通になっちゃった」
「あーそうなんだ。なんか優矢君らしいねぇ」