闇夜に輝く
第47章 新体制
人事異動があったその日、洋子さんを含めた全員で営業前ミーティングが行われた。
増田さんが口火を切る。
「これからは俺が前面に出ることはほとんど無いと思ってくれ。店の方針に関しては俺が最終的な決定をするが、営業中はマネージャーとなった坂東が店を管理する。そして海斗は主任として付け回しを行ってくれ。西野は今まで海斗が行っていた業務を引き継ぐ。山田はホールを管理し、平沢と葉山に指示する事。これからは海斗が営業中、自由に動ける事を第一に考えるように」
「「はい!」」
「それから、ウチの店は名実共にこの街でナンバー1の店となった。だが、これを維持しようと思うな。更に上を目指さなければ、維持すらできない。よって振り分けたBランク以上のキャスト全員をこの夏が終わるまでにAランクにする事。また、海斗に関しては、今月から担当キャストがAランクにならなかった場合、その分の管理手当をカット。海斗は主任として、またトップキャストを多く抱える者としてそれ相応の責任を持ってもらう。それから、坂東は楓のAランクの維持はもちろんの事、C、Dランクキャストを全体の2割未満に抑えろ。いいか、秋までにAランクキャストを15人にする。そして今年中に指名売上だけで1300万以上、月間売上3000万以上をコンスタントに叩き出す店にする。皆、覚悟しろ!」
「「は、はい!」」