闇夜に輝く
第11章 優矢くんの秘密 〜約一年前の出来事〜
おっちゃんはゆっくりとそのシーバーを手に取ると覚悟を決め、ボタンを押して話し始めた。
『後藤より、業務連絡。業務連絡。本家の小松崎組長がピンキーの事務所に来るようだ。各自くれぐれも失礼のないようにきっちり道を空けといてくれ。それから駐禁を切られるようなヘタを打たないよう、必ず車を見張っとけ!松山取れるか?』
『はい。何でしょう』
『事務所までしっかりとご案内してくれ。頼むぞ』
『はい!了解です』
そこでおっちゃんはシーバーの電源を切った。
すでにいつもの気さくなおっちゃんの顔ではなく、完全に裏家業の雰囲気をまとっている後藤忠志という1人のヤクザの顔になっていた。
そしてドアの前まで移動し、直立不動の姿勢で待つ。
扉がノックされるとすぐさまドアを開ける後藤。
3人の屈強なスーツ姿の男が入ってきた。
後藤は深々とお辞儀をしたまま言葉を口にする。
「お疲れさまです。橋本組若頭の後藤です。ご無沙汰しております」
「おう、後藤。久しぶりだな。元気か」
「はい。おかげさまでがんばらせていただいております」
「そうか、たまには俺の所にも顔だせよ。酒でも飲もう」
「ありがとうございます。うちのオヤジと今度ご挨拶にいかせていただきます。狭苦しいところで申し訳ありませんが、どうぞこちらへ」
そう言って、真ん中にいた小松崎を事務所のイスへと案内する。
他の二人の組員は扉の前で直立不動でいる。目力だけで人が殺せそうな迫力があった。
『後藤より、業務連絡。業務連絡。本家の小松崎組長がピンキーの事務所に来るようだ。各自くれぐれも失礼のないようにきっちり道を空けといてくれ。それから駐禁を切られるようなヘタを打たないよう、必ず車を見張っとけ!松山取れるか?』
『はい。何でしょう』
『事務所までしっかりとご案内してくれ。頼むぞ』
『はい!了解です』
そこでおっちゃんはシーバーの電源を切った。
すでにいつもの気さくなおっちゃんの顔ではなく、完全に裏家業の雰囲気をまとっている後藤忠志という1人のヤクザの顔になっていた。
そしてドアの前まで移動し、直立不動の姿勢で待つ。
扉がノックされるとすぐさまドアを開ける後藤。
3人の屈強なスーツ姿の男が入ってきた。
後藤は深々とお辞儀をしたまま言葉を口にする。
「お疲れさまです。橋本組若頭の後藤です。ご無沙汰しております」
「おう、後藤。久しぶりだな。元気か」
「はい。おかげさまでがんばらせていただいております」
「そうか、たまには俺の所にも顔だせよ。酒でも飲もう」
「ありがとうございます。うちのオヤジと今度ご挨拶にいかせていただきます。狭苦しいところで申し訳ありませんが、どうぞこちらへ」
そう言って、真ん中にいた小松崎を事務所のイスへと案内する。
他の二人の組員は扉の前で直立不動でいる。目力だけで人が殺せそうな迫力があった。