ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第9章 二人だけの卒業旅行
ダサい…
究極にダサいぞ、俺。
エッチの途中で言い訳なんてダサすぎだろ?
上手くいかなかった時の予防線張るなんてらしくないだろ?
千「カバン…」
「カバン?」
千「アレ、持ってきたんだ。」
徐に指差されたクローゼット。
『アレ』?
千「持ってきていい?」
俺の承諾を得ることなく、俺の下から這い出し、浴衣を羽織る。
クローゼットの扉を開け、焦げ茶色のカバンの中から何やら取り出す。
何だろう?と、彼が手にして戻ってきた物を見て目を剥く。
千「必需品らしいから。」
「………。」
ローションとコンドーム…(汗)
千「ローション…は何となく分かるけど…これは…」
と、コンドームをプラプラ。
慎『例え挿入れる孔があったとしても、女と違って男はアソコが濡れないから受ける側の負担が大きいんだよ。それに、妊娠しないから、って中に出しゃあいい、ってもんじゃない。』
後処理しなきゃなんねぇし?と下世話な友人はニヤニヤ笑った。
慎『ま、その後処理も、考えようによっちゃあ、お前にとってはおいしいことかもしんねぇけど?』