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失くした恋の癒し方

第3章 突然の別れ

「じゃ、俺帰るから。」


時計は11時を回っている。

「たまに…
泊まれないの?」


会ったばかりの頃は、朝まで過ごした事もあったのに…


「かみさんが、鍵を開けて待ってるから、帰らなきゃならないんだ。

明日は休みなんだからゆっくりしていけばいいよ!

おやすみ」


行為が終わると、時間を気にした彼がシャワーを使い着替えをする。


無理にでも引き留めたいのに…


それが出来なくて…


裸のままカレの元に駆け寄り首に腕を回す。


「また会える?」


別れる時は何時も不安で、上目遣いでカレの瞳を覗き込む。


「また、メールして。」


たったそれだけの返事が余計に不安にさせるから、背伸びをして口付けた。


言って欲しいのに…


「また会おうな」


その一言だけでも――





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