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神隠しの杜

第4章 デンジャラス

隼政はなかなか繋がらない電話に、焦りを感じていた。



今までこんな事は一度もなく、隼政が家を飛び出そうとした時、ある声が呼び止める。



「なんだよ!こっちは急いでるってのに……」

「隼、僕も同行していいかい」

「……真冬」



いつ仕事先から帰ったのかまったく気づかなかったが、水露の彼氏が立っていた。



スーツに深緑の眼鏡をかけたさらさらな焦げ茶の髪。細身の青年は、今流行りの草食系男子にしか見えない。



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