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「あったあった。ここだ、星見の塔」



４階建ての塔のそばのちょっとした小高い丘に、忍者のような格好をした女が一人佇んでいた。



「ここにお宝があるのね」



女は双眼鏡で塔の様子を覗く。



「あ～やっぱり魔物がうようよいるなぁ。いちいち戦うのもめんどくさいなぁ」



ふと塔の入り口を見ると、人影が見えた。
黒装束を纏った者が町の娘らしき者を脇に抱えて、塔の入り口から入って行く。



「ラッキー、人いるじゃん。あいつらについて行こっと♪」



忍者姿をした女は小高い丘を軽やかに降りて行った。




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