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ドラクエらんど

第9章 私、もう……

『あっ、これぴょん?』



兎太郎が地下室への入り口を見つけた。
階段の奥は真っ暗だ。
耳を澄ますと微かに人の声らしきものが聞こえたが、何か動物の鳴き声にも聞こえる。



「俺が行きましょう」



躊躇していると、月影が先に降り始めた。
どうも暗闇は苦手だ、と心の中で言い訳をしつつ、僕は階段を降りた。



その時



「いや、やめてっ……!!」



まあやさんの悲鳴…!?



僕たちは慌てて階段を駆け降りた。
そして暗闇の先に見えたものは……



『あぁっ…だめっ…そんな、無理っ…ああん!』



そこにいたのはまあやさん…ではなく、男に全裸にされ、ピーッを迫られている女性だった。
正確にはテレビ画面の中で、だ。



「おい、こら、そらじじい!!」



僕は真っ暗闇の中でピーッな映像を見ているそらじじいの背中に向かって言い放った。


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