秘密の兄妹
第15章 美加の復讐
「紫織!!!紫織!!!」
悠人は声を荒げて紫織の名を呼ぶ。
「あんなに慌ててる悠人、初めて見るな…。でも、すげえいい気味……」
「…で、最初は誰がすんの?平等にじゃんけんで決める?」
「え?俺にさせてよ。俺、最近女とヤってないからすげえ溜まってんだよ。」
3人に囲まれた状態で、紫織は怯えた目をして体をブルブルと震わせる。
「ここはやっぱり、普通に考えて俺だろ?俺、自分の彼女を悠人に奪われたんだぜ?この中で一番の被害者の俺が最初に紫織ちゃんとヤらせてもらう。」
「…まあ、仕方ねえか……」
「ちゃんと俺らにも回せよ。」
「分かってるって!」
男の一人がニイッと笑ってそう言うと、その男は紫織の片手を掴み、もう片手で紫織の頬に触れる。
頬を触れられた紫織の身体がビクッとなる。
「…本当に可愛いな、悠人の妹…。美咲とヤるよりも断然こっちの方が贅沢だわ……
じゃあ、まずはディープキスさせて、紫織ちゃん……」
男は目を細めると、紫織の顎を掴んで深い口づけをした。
「うんっ…ふっ…くちゅっ…ちゅっ…」
…っ、気持ち悪いっ…
お兄ちゃんにされるキスと全然違う…
「ふぅ…はぁぅ…くちゅっ…」
紫織の目がじわっと潤む。
男は唇を離すと顔を歪めた。
「…っ…想像以上にヤバイっ…。キスしただけで下半身が熱くなってすげえ疼くっ…」
そう言って、男が一瞬気を抜いた隙に、紫織は扉に寄りかかって、外でドンドンと激しく扉を叩いている兄に助けを求めようとする。