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この日この時この瞬間。

第54章 空白


長い長い時間を乗り越えたって
時間があっても
私には窮屈で。

長い長い時間だと思ってたけど
カレンダーを見れば
すごく短く思えて。

悲しくて誰かにいてほしいはずなのに
誰も隣にはいなかった。

だけどそれは
私の方から離れていた。

この違和感は
私が取り繕ってただけだった。

この壁は
私が距離を置く事で逃げてただけだった。

向き合わないのも私で。

だけど向き合おうとすれば

ほら やっぱり



大事なものは気付いた時には

離れていったんだ。

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