この日この時この瞬間。
第57章 孤立
AさんはBさんを悪く言って
Bさんの前では笑顔で
BさんはCさんを悪く言って
Cさん前では笑顔で
陰で気づかれないもん勝ち
自分に自信がないと言って
それは言い訳にしか過ぎなくて
敗者は勝者の前で頭が上がらず
目を剃らしてしまう
でもなぜか勝者は敗者の味方で
強くなってほしいと思う
それは
勝者は努力を一番知ってるから
報われる事を知ってほしいから
だけどできない敗者は
「何も残るものがない
恥ずかしい
辛い
感情だけが募ってきて
全部なくなる
離れていく」
と言った
続けてぽつりと嘆く
「そうなるなら
ずっと、ずっとずっとずっと
一人でいいよ」
それは紛れもなく
自分の言葉だった
一人になって、好き放題やってさ
邪魔なんかなくて
ずっと笑ってられるの
楽しいな寂しいな哀しいな
こうやって独りになってくのかな