テキストサイズ

この日この時この瞬間。

第23章 夜


私は私らしく、
私を保ってずっと笑っていたいんです。

ただそれだけなのに
何でそんな事が
こんなにも難しいんだろう。

“私らしさ”
って、何だろう。

よく分からないんです。
分からなくて色々考えちゃうんです。
でも結局、いくら考えても
結果なんて見えないんです。

本末転倒というんでしょうか。
いや何が本末なんでしょうか(笑)。
いつの間にか別の事を考えていたり。


いつからだろう。
こんなにも弱くなったのは。

いつからだろう。
弱い自分に負けているのは。

いつからだろう。
人前で泣きそうになるのは。


自分が自分から離れてく感じ。

そういうのも含めて
忘れたくなるんです。

そんな中、
唯一安心できるのは夜なんです。

夜空を見上げるのは好きです。
基本的に曇り空以外は好きです。

一人で
気ままに
ボーッとしていたい。

でも、目覚めるのが朝で、
今日がまた一日始まるのかと思うと
憂鬱になります。

――どうかこの時を止めてください。

時間にすがりつきたいです。
明日なんか来なければいい。

時間はいくら願っても止まってはくれないし、進みもしない。

そんな事は分かってるのに
願っている自分が馬鹿みたいだ。

分かってる。
分かってるから、

……

どうやったら
この焦りと不安を解消できますか?

安心して眠りにつきたい。
安心して明日への希望を抱きたい。


なのに何故
前が真っ暗で

何も見えないんだろう。


目覚めた時には憂鬱になる気がして
寝たくないんです。

私はなんで
こんなにも逃げ道を探してるんだろう。


自分に対しての疑問が多い。

自分が理解できない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ