この日この時この瞬間。
第33章 喜怒哀楽
たくさん喜びました。
たくさん怒りました。
たくさん哀しみました。
たくさん楽しみました。
これも全て
無くなればいいのかな。
もしも
私が言われた事を全てこなして
ひたすら黙々と頑張って
誰からも文句言われないくらいだったら
認めてくれますか?
言われた事だけをこなすんだ。
ピエロのように。
「賢くなれよ」
って言われたら
「分かりました」
って言ってひたすら勉強する。
「死ねよ」
って言われても
「あ、はい死にます」
って言われてすぐに死ぬ。
そんな人生だったら
同情する?
「変な奴だなぁ」って笑う?
気持ち悪がって避ける?
存在しない人間とする?
…いいよ、もう。
どう思われても。
感情が込み上げて
頭がおかしくなる自分を
どうにかしてくれないか。
もうこんな事は
終わりにしたいんだ。
もうこんな自分とは
お別れしたいんだ。
泣いても叫んでも
どうにもならない事くらい分かってる。
時間だけが過ぎていって
ただぼーっと息だけして
生きてる意味が分からなくなって
何もしたくないんだ。
バカにしたいならすればいいよ。
こんな私で
笑ってくれるなら有難いよ。
…なんて。
そんな風に思えたら
そんな風に世界が見れたら
プライドも消してしまったら
何も考えずに済むのに。
痛みなんかないのに。
喜怒哀楽なんか
私の中にいらないのに。
痛いよ。
苦しいよ。
だけどこれだけ幸せな私は
文句言える身分じゃないんだ。
消えてしまった命、
ごめんなさい。
君の分も頑張らなきゃなのに
私はヘタレだから
ここから抜け出せずにいるんだ。
何も見たくない
何も聞きたくない
何も考えたくない
何も信じたくない
信じたくない
って思ったよ。
もう嫌だって泣いたよ。
私から人に接する事なんかしないって
決めたよ。
だけどね、
なんでだろう。