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王子様のプロポーズ〜クロード編〜

第5章 パーティー



城に戻った頃にはすっかり暗くなっていた。


ウィル:「随分遅かったね」


クロード:「申し訳ありません。何か不都合な事でもございましたか?」


ウィル:「いや、夕食がまだならユリを誘うかと思って待っていた。」


ユリ:「すみません遅くなってしまって」


ウィル:「いや、大丈夫だ。観光は楽しかった?」


ユリ:「はい!クロードさんにフィリップの観光名所を色々連れて行っていただいた上に詳しく解説までして頂いてとても勉強になりました。」


ウィル:「そう、それは良かった。僕は先にダイニングに行っているから」



ユリの部屋にクロードと共に戻る。


ユリ:「あの・・」


クロード:「はい」


ユリ:「クロードさんは一緒に夕飯は取らないんですか?」


クロード:「は?」


ユリ:「あっごめんなさい。変な事聞いて・・」


クロード:「ウィル様は貴方との食事を望まれたのですよ?私が共にするのはおかしいでしょう」


ユリ:「ですよね・・」


少し寂しそうにするユリを見て密かに吐息を吐く。


クロード:「貴方のその表情は無自覚ですか?」


ユリ:「え!?私何か変な顔してました?」


クロード:「ええ」


クロードは態とユリを揶揄うと真剣な表情でユリをジッと見つめる。


ユリ:「クロードさん?」


クロード:「その表情・・ウィル様には見せない様に」


ユリ:「・・・はい//」


クロード:「ではダイニングまでご案内致します」

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