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second girl【完】

第10章 本当の心 side隆史

俺はズルくて最低な男。




だからせめて、ウソはつきたくなかった。




ウソを付かないことが、晶に辛い思いをさせているのは分かっていたし、
きっと一人で泣いているんだと思っていた。





でも晶はいつも笑っていた。
俺の前では絶対に…







その笑顔は本物だろうか…








晶はまだ俺と、居たいと思っているだろうか…







本音が聞けない俺がいる。
聞いてしまって、晶の口から拒絶の言葉を言われたら、
もう晶のそばには居られない。




離れたくなくても、俺にはそれを言える権利がない。









"曖昧な関係"



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