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second girl【完】

第10章 本当の心 side隆史

「子供で縛り付けり気はないから…それで一緒に居たって、上手くいきっこないし…」







その言葉が彼女の強がりだと、すぐに分かった。








彼女は母親になる覚悟を決めている。







俺は自分のワガママだけで、彼女と産まれてくる子供を捨てるのかぁ…





まだ間に合うかもしれない。






中途半端な気持ちで答えたわけじゃない。






まだ未成年の俺の子供を身ごもった彼女。




不安は沢山あるはずなのに、俺を信じてくれている。




ゆっくり瞳を開けて、彼女と向かい合うように座った。







彼女の手を握り真っ直ぐ見つめた。




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