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second girl【完】

第2章 急接近

それから毎日由季の家に通った。
もちろん隆史に会うため。



当たり前だけど、毎日通った所で隆史が何時も居る訳じゃないし、居たからといって仲良く話す訳でもない。



隆史にしてみれば、何時も遊びに来ている姉の友達。



どうすれば隆史に私を見てもらえるんだろう。
あの真っ直ぐな瞳で……



大きなため息を着くと「いい加減にしたら」と由季の呆れた声が聞こえた。



ん……と曖昧な返事をすると「いくら家に来たって、話さなかったから先に進まないよ」




「分かってるよ」




分かってる。
だけど、どうしようもない。
顔を見たら頭が真っ白になって、言葉が出てこなくなってしまう。



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