テキストサイズ

second girl【完】

第6章 望むものに

隆史が彼女と会った日は、いつも私から仕掛ける。




隆史から彼女の匂いを消すため。




私の頭から隆史の彼女を消すため。




眠りにつく時には、私の匂いで眠って欲しいから。




こんなドロドロとした、私の思いに隆史は気づいてる?




隆史は彼女と会う時には、私には嘘をつかない。
だからきっと、帰ってきて、私がその日に彼女と何を話して、何をしたか聞けば、隆史は嘘をつかず話すだろう。




聞かないのは、私が臆病なだけ。
隆史をこんなにも好きなのに


イヤ…


好きだから聞けない。
聞いてしまったら、隆史がどれだけ彼女を好きか、と言うことを知ってしまいそうで…




ストーリーメニュー

TOPTOPへ