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second girl【完】

第6章 望むものに

その印を確認してから、私は隆史の上から下りる。



隆史はギュッと私を抱きしめて「好きだよ」と囁く。



「私も」



私は隆史を強く抱きしめ返す。




まるで本物の恋人みたいに。





「何か飲む?」


隆史から離れて聞くと「もうちょっとこのまま」と甘えた声で、私をベットに押し倒した。



私はクスクス笑いながら、隆史の顔を見上げて、隆史の柔らかい髪に指を通す。


隆史は目を細めて笑い、チュッと軽くキスをして、また抱きしめてきた。







こんなことをされたら、ついつい願ってしまう。





叶わないことは分かっていても、ついつい願ってしまう。





どうか…





どうかこのまま、隆史の隣りにいさせて下さい―…と。




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