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第1章 理想のクリスマス

あのときほんとは父ではなく私が出て行くべきだった


仕事場の人に

「あなたの理想のクリスマスはどんなの?」


そう聞かれた


私は

「家族で楽しく過ごせればいいです」

そう答えた

すると

「お母さんみたいな答えだね」

と言われた


そのときは笑ってごまかしたけど



本当は真逆だと思った


お母さんみたいなんかじゃ無く

私は子供なだけ


皆で笑ってごはんが食べたかった
ただそれだけのために10年間頑張ったのに   

もうそれは無理だと気づいてしまった


私が出来なくしたのかな?

私は本当はここに居るべきではない

だって私は一度捨ててしまったのだから

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