テキストサイズ

春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第8章 新しい一歩


身体が宙に浮く。


視界が真っ白になっていく。


ユキの金色の髪も、見えなくなって……




「好きだよ」


「………!!」




何かがはじけ飛ぶ瞬間


耳元で、低く囁かれた言葉。




「マジで好きだから……っ」


「……っ …あ、あ、ユキィ……!」


「…………っ」




ユキが1番深いところで止まった。



私の中で、熱いものが弾けて、同時に火花が散って




「……春ちゃん……」




優しいユキの声。



温かい腕に包まれて、私はそっと瞳を閉じた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ