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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第10章 目撃

.。.:* side 春菜 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



……駅前で涙する私を抱きしめてくれて


ユキと体を重ねたあの日から、2週間。


まるで学生時代に戻ったように……ううん、それ以上の青春を感じるくらい


ユキと過ごす時間、26歳の私は恋する乙女になってしまう。



平日の夜は、誘われたら行く飲み会


休日は家でゴロゴロしてるか、これまた誘われたら付き合う程度の買い物


それが社会人の私の幸せであり、満足していたというのに


ユキはまるで魔法使いのように、私の毎日に七色の虹を架けて、キラキラの星を振りまいてくれる。



『動物園?』

『それか、江ノ島の水族館。
春ちゃんどっちがいい?』

『わー /// 何年ぶりだろう。
迷っちゃう……』

『土日で混んでると思うけど、退屈させないから。
俺、動物と交信できるんだ』

『へ? こ、交信って……』

『あ、信じてないな。
ペンギンなんて、みんな俺に敬礼するんだぜ?』

『……ぷっ…///』




……私、笑いっぱなしだ。

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