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アシンメトリーと君

第2章 日常

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「ねぇねぇ、清水くんっ!
お願いがちょーっとあるんだけどさ!」


昼休み。
僕が教室の隅で一人で弁当を食べていると、話しかけてきたのはクラスメイトの女子だった。


「あ、うん・・・。何かな・・・」


人見知りで、長い前髪で本来の顔は見にくく、それに合わせデカくて太いフレームのメガネをかけた僕は、クラスでいう地味な存在。

そんな僕に話しかけてきたのは、いつも男女でうるさく騒いでいる派手な女子だった。


「今日さ~、他のクラスの人も交えてカラオケ行くんだよね~。

だからさ!
放課後の掃除当番変わってくんないかなっ!」


両手を合わし、愛想笑いで「駄目かなぁ?」とわざとらしく語尾を伸ばす。


「え、えっと――・・・」

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