アシンメトリーと君
第2章 日常
1
「ねぇねぇ、清水くんっ!
お願いがちょーっとあるんだけどさ!」
昼休み。
僕が教室の隅で一人で弁当を食べていると、話しかけてきたのはクラスメイトの女子だった。
「あ、うん・・・。何かな・・・」
人見知りで、長い前髪で本来の顔は見にくく、それに合わせデカくて太いフレームのメガネをかけた僕は、クラスでいう地味な存在。
そんな僕に話しかけてきたのは、いつも男女でうるさく騒いでいる派手な女子だった。
「今日さ~、他のクラスの人も交えてカラオケ行くんだよね~。
だからさ!
放課後の掃除当番変わってくんないかなっ!」
両手を合わし、愛想笑いで「駄目かなぁ?」とわざとらしく語尾を伸ばす。
「え、えっと――・・・」
「ねぇねぇ、清水くんっ!
お願いがちょーっとあるんだけどさ!」
昼休み。
僕が教室の隅で一人で弁当を食べていると、話しかけてきたのはクラスメイトの女子だった。
「あ、うん・・・。何かな・・・」
人見知りで、長い前髪で本来の顔は見にくく、それに合わせデカくて太いフレームのメガネをかけた僕は、クラスでいう地味な存在。
そんな僕に話しかけてきたのは、いつも男女でうるさく騒いでいる派手な女子だった。
「今日さ~、他のクラスの人も交えてカラオケ行くんだよね~。
だからさ!
放課後の掃除当番変わってくんないかなっ!」
両手を合わし、愛想笑いで「駄目かなぁ?」とわざとらしく語尾を伸ばす。
「え、えっと――・・・」