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only one【完】

第12章 運命

「私は…」





ゆっくり隆史から体を離して、隆史の瞳を見つめた。



ずっと、ずっと言いたかった…



自分の本当の気持ち…


付き合っていた時だって、自分の本当の気持ちを言ったことなんて、数えるくらいしかなかったし、

それ気持ちが隆史にちゃんと伝わっているかなんて、考えても仕方なかったから、何時も"曖昧"にしていた。





だけど、今は違う。





あの時とは、何もかもが違う。





同じなのは私の本当の気持ちだけ……―



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