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only one【完】

第4章 甘い罠

大切な物だと思って、わざわざ届けた指輪は、高木さんの指にはめられずに、テーブルの上に置かれたまま。





もう一度部屋を見渡す。




指輪をしているから、結婚しているのかと思っていたけど、奥さんがいる様子はなさそう。




じゃあ、彼女が居るんだろうなぁ…




高木さんの彼女ってどんな感じなんだろう。




ってか、こんな高木さんも彼女には甘い言葉なんて言っちゃうんだろうなぁ。









勝手に想像していたら、思わず笑ってしまった。



そんな私に高木さんは









「何笑ってんだよ」





と眉間にシワを寄せて、ちょっと不機嫌そうに私を見ていた。




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