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only one【完】

第4章 甘い罠

「そう言うわけだ」




高木さんはダミーの指輪を外して、またテーブルに置いた。









「俺だって気持ちがある指輪なら、こんな簡単には外したりしない。
そんな気持ちで、相手に指輪なんて普通渡さないだろう」












………――そんな気持ちで、普通指輪渡さないだろう…











高木さんが当たり前に言った言葉が、また胸に刺さる。










「またかよ…」




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