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only one【完】

第7章 温もり

「た、高木さんはズルいです」




私の言葉に高木さんが不思議そうに私を見つめる。




「なんか…私ばっかり…ドキドキしてる…」




言っている途中で、自分でも恥ずかしくなって、段々尻つぼみになる私の言葉に、
高木さんが笑い出す。









「な、何笑ってるんですか!」









私は真っ赤な顔で高木さんを睨む。

高木さんは「悪い!悪い!」なんて言いながら、濡れている髪をかきあげてから、優しく目を細めて








「嬉しいこと言うじゃん」









そう言ってから、高木さんは私を抱きしめた。


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