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ねえ、大好きなんだけど。

第7章 七夕の日



「寂しいよ」

「お嬢様?…っ!」


抱きついた。
格好がどうとかもうどうでもいい。


ジャケットの清楚な香り。



「変わってないっ…」


「どうされました。お嬢様、寝てください」

「いや」

「いやと言われましても」

ぎゅっと抱きついた手を
もっときつくする。

「お嬢様」

「お嬢様はいや」

「…瞳さま」

「瞳てよんで」

「瞳」


どきっ

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