ねえ、大好きなんだけど。
第9章 涼太
自分じゃ気づかないけど
他人に初めて教えられて
気づく初めてのこと。
「ありがと」
「ん」
「涼太~」
「あ?」
「涼太は好きな子いるの?」
「え゙」
「あ、いるんだ!てかそんなとこ
いないでソファに座ろうよ!」
「いい」
「なんでよ」
あたしは涼太の手を掴んで
引っ張った。
「ん゙~」
「やめんかい」
「なんでよお~
昔みたいに仲良くしよーよー」
「やなこった」
「泣いちゃうぞっ」
「勝手に泣け」
「うわぁあん」
「るっせ」
涼太くん。
つめたいよ。
「つーかだるいっ!!」
「へっ!?」
「お前の誕生日に
なんで俺様がこんな格好しなきゃ
なんねーんだよって話!」
「そりゃ親愛なる瞳様の
お誕生日だからにきまってr
え、え、ええええええええええええ
あ、え、え、えええええええええええ