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missing☆ring【完】

第2章 プロローグ

それは本当に突然だった。

"頭が真っ白になる"

人生で初めて経験した。




寒さが一段と増して来て、もしかしら雪が降るんじゃないかと思いながらもカーテンを開けた。



窓ガラスは部屋と外の空気差から水滴が付いている。
その水滴を手で拭いて空を見上げた。




あぁ……
本当に降りそう。
せっかくの連休なのに



空はグレーの雲を一面に敷き詰めていて低くく低くく、今にも堕ちてきそうだった。



外の寒さが窓から伝わり「さむっ」と身震いがして、部屋のこたつへ足を入れた。



あったかい。



淹れたてのコーヒーを口にしながらテレビのチャンネルをニュースに合わせる。



テレビでは丁度天気予報がやっていた。
それを見てやっぱり雪かと思いながら、またコーヒーを口にした。



雪となると出かける気分にもならない。
まぁ、元々出かける予定なんてなかったし、今日は家でゴロゴロでも……



そう思っていると携帯が鳴った。




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