暗闇で恋しましょう
第2章 唯一の
ひぃちゃんに関しての色々。
気になれど、気になれど問いたってどうせ返ってきた試しはない。
だから、そんなことをずっと気にしているより....
でーんと、真っ裸で右手に脱いだひぃちゃんの服を持ち立つは、風呂場前。
目の前のキモチいいことを率先してするっきゃないでしょ!
いざお風呂へ。
と、思ったのだが....
じっと右手を見詰め、考える。
お風呂ということは、お湯を出す。
お湯を出す、ということは濡れる。
と、いうことは......どう頑張っても服が濡れる。
濡れれば、匂いも落ちてしまう....?
さっき、いいことずくめと思ったが、これでは本末転倒。
どうしたものか。
うーんとそのまま考えていれば、ピンポーンと呼び鈴の鳴る音。
はーいと声を出し、そのまま戸に駆け寄る。
これでは、ばっちしひぃちゃんとの約束破ってねぇかと思ったそこの貴方!
大丈夫なんです!
だって、戸の向こうにいる存在を私はよく知っている。
がちゃりと開ければ、やっぱりその人。
「水上さん!」
ばっと飛び付けば、ふらつきながらもしっかりと私を抱き留めてくれる水上さん。