暗闇で恋しましょう
第13章 情けない
くそ、くそ、くそ……
確実に刺激を与えながら、出し入れをしていけば、痙攣し始めるナカ。
「ぁ、あ、ぁ……ダ、メ、ダメ、ダメ、イ、く……イくイく……」
指の動きを早めれば、その痙攣はもっと激しいものとなり、そして………
「っ、……!!」
杏ちゃんは背を逸らしながら、絶頂を迎えた。
直後、ふっと杏ちゃんの体から力が抜けた。
イき疲れ、泣き疲れで気を失ったようだった。
「…………」
俺は杏ちゃんを、ゆっくり抱き上げ、布団へと運ぶ。
慎重に降ろし、その身に布団を被せてから、優しく頬を撫ぜる。
「っ……」
くそ、くそ………
情けねぇ……
俺は、結局こんなことでしか杏ちゃんを救えやしないんだ。
救えてるかどうかだって正直怪しい。
あと何回、こんな杏ちゃんを見ればいい。
「……なぁ、飛翠…教えろよ………」