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暗闇で恋しましょう

第15章 好奇心8割 真心2割

だから、きっと大丈夫。


どんな言葉だって、水上さんを思えば、受け止められる。



どんと来い



思いを込めて、両手を広げて見せれば、ふわっと水上さんの顔が綻んだ。


あぁ、いつもの顔だ。


なんだかんだ言いつつ、やっぱりこの顔が安心する。


でも、すぐにそれは眉根が下がり、困り顔へと変貌。



「ダメだなぁ。杏ちゃんの言葉に甘えそうになる自分がいる」



つまり、甘えるつもりは毛頭ない、と………


これはなかなかに手強い。


しかし、私の決意だって固いのだ。


押してダメなら引くべし。



「………そっか……」

「?……!」



水上さんがぎょっとしたのが分かった。


それもその筈。


私の両目はうるうると揺れている筈だから。


必殺☆泣き落とし



「私って、そんなに水上さんにとって頼りないんだ……あぁ、でもそうだよね……今までの自分の行動、見直せっていうね」

「いや!違う!杏ちゃんが頼りないとかじゃなくて、俺の口から出る内容は絶対杏ちゃん傷付けるっていうか……それ、分かってるんだよね?」

「それでもいいって言った……」


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