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暗闇で恋しましょう

第19章 説教

だって、瞼が開いている気がしないんですもん。


目の前に広がるのは暗闇だし。



私、最低じゃない?

自分から言ってって言っといて、寝落ちるって……



自分がされたら、軽く殺意が湧いてしまう。


しかし、そこは水上さんクオリティ。


そんな私を布団まで運んでくれる、という優しさを発揮してくれたらしい。


謝罪とお礼をするべく重たい瞼を開けなければ。


ゆっくりゆっく……



「…………」



り…………



「…………」



僅かな開け具合で見えた光景。


正座のひぃちゃんとそれを見下ろす水上さん。


その雰囲気は正に、説教中。


水上さんからは、異様な殺気とも似たものが出ている。

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