暗闇で恋しましょう
第27章 恋………なのか……?
一体、なんだっていうんだろう。
私だって、何もせずにこうただ疑問に思っているわけじゃない。
私は私に出来得ることはしたつもりだ。
それら全てを行使した上で分からなかった。
いや、分かりそうにもなかったから、思うだけにしてるんだ。
分かっている。
結局、なんの解決にもなっていないことなど。
しかし、私が持っている術など“会話"と“水上さん”くらいなものですよ。
その上ですよ?
水上さんはなんだか最近忙しいようで、会うことも出来なかった。
つまり、私の術は実質たった1つ。
そのたった1つさえ絶たれたら、私にはもう成す術がないと思いませんか?
ひぃちゃんにそのたった1つを遂行したところ、返ってきた言葉。
①あぁ
②うん
挨拶にすらこの返答という始末。