テキストサイズ

暗闇で恋しましょう

第27章 恋………なのか……?

じゃあ、なんでひぃちゃんは“はい”と答えたのだろう。


疑問解消のため、ひぃちゃんをしっかり見てみる。


その間も私を見詰めるもんだから、多少照れてしまったが、答えは明白だった。


ひぃちゃんは正に心ここにあらずという感じで、そこにいたのだ。


つまり、私の話を理解して聞いていなかったのだ。


なにか聞こえたから、とりあえず返事をしたってところなのだろう。


私が吐くああいう言葉のほとんどが冗談だ。


ひぃちゃんも真剣に取らないことを知っているからこそのもの。


しかしながら、それでも、それでもですよ?


一瞬でも期待させた罪は重い。


恋心を弄んだ罪は重い!!


冗談のやりとりとはいえ、適当に返事した罪は重過ぎる!!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ