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暗闇で恋しましょう

第27章 恋………なのか……?

微かだが、確かに聞こえた溜息。



私、今、2回目の溜息吐いたっけ?

いや、吐こうとは思ったけど、まだの、はず………

つまり、今の溜息は



頭の中で回答が出るより早く、視線がひぃちゃんを捉えた。


1週間、注がれ続けたひぃちゃんの視線。


それが、今、正に逸らされている。


少し名残惜しさが私を包むも、ひぃちゃんの変化に多少なりともこの日々の終わりを期待する私。


何か変に行動して、また逆戻りは避けたい。


ここは慎重に行動するのが吉と見た。


じっとそのまま動かず、顔を下に向けたひぃちゃんを観察する。


私が声を出さなければ、静かなこの部屋。


だからすぐにそれに気付く。



「…………そだ………えー………に?」



?何か、言ってる??



一定の距離があるため、はっきりではないけど、確かになにかぶつぶつと言っている様子。

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