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暗闇で恋しましょう

第32章 遊園地

にこりと笑った水上さんに私は、不満とか疑問とか持ちながらも、頷いたんだっけ。


ぼーっとする意識の中、会話の続きを思い出す。


目の端に見えるは、お馴染みの柄。


つまり、私は今、お布団の中。



夢………かぁ………



現実の会話を夢にまで見るとは。


昨日正にその通りになったからとは言え、私という奴は、相も変わらず単純だ。


それにしても、水上さんの勘のすごいこと。


天晴と言うしかない。


あの勘は、長年ひぃちゃんの傍にいて、培ったものなんだろう。



長年ひぃちゃんの傍に、か…

ちょっと妬けちゃうな



その年月はどうしようもないって、分かってはいるんだけど。


分かっているからこそ、もどかしい、というか…………

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