斉藤太一です
第10章 斉藤太一さんですか?
店の中には
お客さんが
待つ時に座る
小さな椅子が
ふたつ置いてある
その椅子に
その女の子を
座らせて
僕は
小さな籠に入った
アメを
差し出した
「好きなの
とっていいんだよ」
「・・ありがとう・・ございます」
その子は
ちょこんと頭を下げた
なんて
いい子なんだ
さてと
迷子決定だな。
名前と
歳と・・・
そのくらい質問したら
駅前の交番に
連れて行こう
女の子は
店の中を
キョロキョロ見回して
ちょっと
落ち着きがない
「さて
一人で来た
お利口さん。
名前は
なんていうのかな?」
隣のイスに
腰かけて
僕は
女の子に話しかけた
「知らない人に
名前を教えちゃダメなの
いつもママに
言われてるから…」
「そうかそうか。
そうだよね
君は本当に
利口な子だ
じゃあ、アメを
食べ終わったら
駅前の交番に行こうね
それで
ママを探してもらおう」
すると
女の子は
慌てたように
アメを
右のほっぺに入れて
僕を見つめた
「あ、あの
あのね
知らない人だったら
ダメなんだけど
知ってる人なら
大丈夫なの
おじさんは…」
女の子は
店の中を
ぐるっと見回した
「おじさんが
さいとうたいちさん?」
お客さんが
待つ時に座る
小さな椅子が
ふたつ置いてある
その椅子に
その女の子を
座らせて
僕は
小さな籠に入った
アメを
差し出した
「好きなの
とっていいんだよ」
「・・ありがとう・・ございます」
その子は
ちょこんと頭を下げた
なんて
いい子なんだ
さてと
迷子決定だな。
名前と
歳と・・・
そのくらい質問したら
駅前の交番に
連れて行こう
女の子は
店の中を
キョロキョロ見回して
ちょっと
落ち着きがない
「さて
一人で来た
お利口さん。
名前は
なんていうのかな?」
隣のイスに
腰かけて
僕は
女の子に話しかけた
「知らない人に
名前を教えちゃダメなの
いつもママに
言われてるから…」
「そうかそうか。
そうだよね
君は本当に
利口な子だ
じゃあ、アメを
食べ終わったら
駅前の交番に行こうね
それで
ママを探してもらおう」
すると
女の子は
慌てたように
アメを
右のほっぺに入れて
僕を見つめた
「あ、あの
あのね
知らない人だったら
ダメなんだけど
知ってる人なら
大丈夫なの
おじさんは…」
女の子は
店の中を
ぐるっと見回した
「おじさんが
さいとうたいちさん?」