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斉藤太一です

第11章 夏休み

会いに



来てくれていたんだね




僕に

会えるかもしれないと
思って来てくれたんだろ?



かすみ







どうして
ドアを叩いてくれなかったんだい?



どうして






電話を・・・っ・・



電話を
かけてくれなかったの



メールでもいい





僕は









電話番号も

アドレスも





住んでるところも





あの頃のままなんだ






この手紙も

何通も書いてくれた
手紙の中の
一通でもいい




送ってくれたら
よかったのに・・・。








どうしたのかな


今日は
やけに泣けて
仕方ないよ





君に会う

絶対に
会うんだ


そう決めて



会えるかもしれない
期待で
ワクワクしている
はずなのに




どうして
こんなに
涙が出てくるんだろう





かすみ





君にあったら

褒めてあげるよ






今日まで
頑張った君を





褒めてあげるよ

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