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しずく…




しずくが

僕の手に
そっと手を寄せる
その行動は



あまりにも
自然で



あまりにも
無防備で




あまりにも




うれしくて・・




すごく
すごく

うれしくて


僕は
唇を噛んだ。




思わず

しずくの手を
ぎゅっと
握りしめそうになったけど


しずくを
痛くしてしまいそうで




僕は


その
小さな小さな
柔らかな手を


優しく…


うんと優しく
包み込むように
握りしめた。





しずくの顔を

そっと
伺うと



前を向いて

うれしそうに
笑っていて


歩く足も

なんだか

ピョンピョン
はねているみたいで



・・たまらない。






どうか







どうか


かすみも






僕を見て






微笑んで

くれますように・・。