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斉藤太一です

第13章 再会と約束

「あ、あの、斉藤です・・」





「あ、斉藤さん

ごめんなさい
今お風呂に入ってて

すぐ
かけ直していい?

しずく
まだ髪がびしょびしょなの」





「あ、あぁ

ごめんね
えっと、うん

わかった



えっと、待ってるから」






「わかった

じゃ、あとで」





「うん」






ツーツーツー・・・・






(苦笑)






なんだ




そうか





お風呂だったのか。









僕は


一気に
全身の力が抜けて




背中を丸めた








そして


携帯の履歴を

眺めながら




少し




幸せな気分になっていた













かすみが





敬語じゃなかったから。




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