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斉藤太一です

第2章 斉藤太一です

きっと
熱が出たんだと
思っていたよ


僕も
子供のころ
熱が出るとき
体が止められないほど
ガタガタ震えて

布団を、かけてもかけても
寒くてたまらなかったことが
あったんだ



きっと

君も
寒い




そう思って


とりあえず
濡れた服を
脱がせたんだ



ごめんね



君を
硬い床に
おろして


靴や服を
勝手に。




でもね

簡単だったよ




君は


肌の露出した
服を着ていたから

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