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斉藤太一です

第15章 近づく距離・遠ざける君

「あ、あの・・

どう返信しようか
迷ってたんだ

それで
メールするのが
遅くなっちゃって

結局

・・電話しちゃったんだ

(苦笑)」






「そうだったんだ(笑)」






「あのね」






「うん」






「今度の木曜日・・」






「・・うん」






「また・・

会えないかな・・と思って。



ご、ごめんね

今日会ったばかりだし
忙しかったら
他の日でもいいんだけど



話・・

もっとしたくて・・」







「・・うん・・いいよ」






「いいの?」






「いいよ」






僕は





かすみに
バレないように



静かに









右手で

ガッツポーズを

とっていた

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