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斉藤太一です

第16章 ぶつける感情・吐き出す感情

しずくに

手を振ることも
できない上に


僕は
かすみに
見つかってしまい



それに



首を横に
振られるなんて・・・






外が暗くなって
店を閉め


コンビニの袋を手に
僕は
とぼとぼと
アパートまで
歩いて帰っていた




コンビニの袋の中には

おにぎりがふたつ。




お昼に
何か食べる時間は
なさそうだから

朝から買っておいた
おにぎりだ




あまりの
ショックに
手をつけないまま
持ち帰る




僕の

今日の
晩御飯だ。



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