斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ
それからの
僕は
時々
かすみの手料理を
食べに行き
しずくが眠るまで
絵本を読んだり
木曜日には
しずくを学校まで
迎えに行ったりした
しずくは
おばぁちゃんが
入院してしまったこともあり
土曜日や日曜日
かすみが仕事の時は
斉藤クリーニングに
来るようになった
斉藤クリーニングでも
しずくは
とても明るく
人懐っこい笑顔のせいか
文字通り
看板娘になっていた
普段は
小さな部屋で
宿題をしたり
絵を書いたりしていたけど
お客さんが来ると
「いらっしゃいませー!」
と、部屋から飛び出してきた
おばあちゃんと
普段過ごしていたからか
お年寄りと
話すのが得意なようで
クリーニングの受け渡しが
終わっても
入口のイスに座って
学校の話なんかを
話したりしている
お年寄りのお客さんは
しずく目当てに
土日に来店するように
なっていた
僕は
昔の仕事の
営業が苦手だった
普通の会話も
あんまり
得意ではない
でも
クリーニングの仕事は
無理矢理商品を
買わせるような
営業トークをしなくてもいい
お客さんを
待って
来てくれた
お客さんとは
必要最小限の会話を
するだけでいいんだ
そんな
僕だから
しずくが店にいるだけで
斉藤クリーニングは
別の店のように
雰囲気が変わっていた
僕は
時々
かすみの手料理を
食べに行き
しずくが眠るまで
絵本を読んだり
木曜日には
しずくを学校まで
迎えに行ったりした
しずくは
おばぁちゃんが
入院してしまったこともあり
土曜日や日曜日
かすみが仕事の時は
斉藤クリーニングに
来るようになった
斉藤クリーニングでも
しずくは
とても明るく
人懐っこい笑顔のせいか
文字通り
看板娘になっていた
普段は
小さな部屋で
宿題をしたり
絵を書いたりしていたけど
お客さんが来ると
「いらっしゃいませー!」
と、部屋から飛び出してきた
おばあちゃんと
普段過ごしていたからか
お年寄りと
話すのが得意なようで
クリーニングの受け渡しが
終わっても
入口のイスに座って
学校の話なんかを
話したりしている
お年寄りのお客さんは
しずく目当てに
土日に来店するように
なっていた
僕は
昔の仕事の
営業が苦手だった
普通の会話も
あんまり
得意ではない
でも
クリーニングの仕事は
無理矢理商品を
買わせるような
営業トークをしなくてもいい
お客さんを
待って
来てくれた
お客さんとは
必要最小限の会話を
するだけでいいんだ
そんな
僕だから
しずくが店にいるだけで
斉藤クリーニングは
別の店のように
雰囲気が変わっていた