斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ
「馬鹿な考えなんだけど
ほんと
私、バカなんだけど
斉藤さんが
しずくの
本当のパパだったら
いいなって
すごく思ってたから
もう
そんなの
遅いの分かってたんだけど
一度でも
そうゆうことしたら
それからの
人生
しずくの父親のことは
忘れて
本当に
斉藤さんが
しずくのパパって
思えるような
そんな気がしたの
斉藤さんには
もう
会わないつもりだったけど
ひどい人が
しずくの父親だって
思い続けたくなくて
斉藤さんと・・
思い出みたいなもの
作りたかったの
そんなことしても
何も
変わらないのに・・
おかしいよね
私。
でも
あの頃
すごく・・
すごく悩んでて
斉藤さんしか
私に
優しくしてくれなくて
だから・・」
かすみの
声が途切れて
かすみの
熱い息が
僕の胸に
伝わった
きっと
泣いていると
思った
ほんと
私、バカなんだけど
斉藤さんが
しずくの
本当のパパだったら
いいなって
すごく思ってたから
もう
そんなの
遅いの分かってたんだけど
一度でも
そうゆうことしたら
それからの
人生
しずくの父親のことは
忘れて
本当に
斉藤さんが
しずくのパパって
思えるような
そんな気がしたの
斉藤さんには
もう
会わないつもりだったけど
ひどい人が
しずくの父親だって
思い続けたくなくて
斉藤さんと・・
思い出みたいなもの
作りたかったの
そんなことしても
何も
変わらないのに・・
おかしいよね
私。
でも
あの頃
すごく・・
すごく悩んでて
斉藤さんしか
私に
優しくしてくれなくて
だから・・」
かすみの
声が途切れて
かすみの
熱い息が
僕の胸に
伝わった
きっと
泣いていると
思った