斉藤太一です
第20章 しずくが幼い頃の斉藤さん色々・・お風呂
風呂から上がると
先に出たしずくは
かすみに髪を拭いてもらっていた
「おとーさん
おかしいんだよ〜(笑)」
「どーしたの?」
「お風呂屋さんみたいに
してるんだよ〜(笑)」
しずくは
そう言って
笑いながら
両手を口に当てた
笑う時の癖のようだが
それが
なんとも可愛らしい
「お風呂屋さん?」
「うん
あのね
おとーさんは
お家のお風呂なのに
タオルもって入るんだよぉ〜(笑)」
だって
仕方ないじゃないか…
僕は
かすみの顔を
見るのが
なんだか
恥ずかしくなって
今、かけたばかりの
眼鏡を外して
テーブルに置いた
すると
しずくが
かけよってきて
僕を見上げた
「明日もおとーさんと入るっ!」
あ…
うん。
「すぐに
慣れるから
がんばってね」
「あ…うん。」